メンタルケア(13) ウツ回復期体験談⑤

イノフジ チクワです。
私のウツ回復期体験談ということで回復期に起こったこと・思ったこと・得たことを紹介しています。
今回は支援施設の活用についてお話します。

◆この記事の対象

若手の社会人の方。
後輩や部下の調子が気になる中堅以上の方。
休職を考えている方。
休職中の方。
休職から復帰されたばかりの方。

◆具体的な行動への落とし込み

次の章は私の回復期の体験談になります。
急性期よりも「どん底感」はないと思いますが、やはり辛いこともありました。
自分だけではないんだなと前向きに捉えてもらえるとうれしいのですが、
読むと辛くなるという方もいらっしゃるかと思います。
重要なのは、こういうときにこうしておくのがよい、と伝えることだと思いますので、今回はそれを先にお伝えいたします。
次の章は必ずしも読まなくてもよいと思いますので、この章の内容だけでも押さえてみてくださいね。
回復期から再発予防期へのステップアップとして参考にしていただけるとありがたいです。

(1)趣味に打ち込めなくなったときは・・・
ウツになると興味があった趣味に打ち込めなくなることがあります。
自分がそうなったとき、あんなに好きだったのに・・・と私はびっくりしました。
それでも焦る必要はありません。
回復期に入ると、薬の効果もあり、徐々に前向きな気持ちが出てきます。
そんなときはこれまでの趣味にこだわらず、新しい趣味を探してみましょう。
新しいことを学んでいくとその新鮮さによい刺激をもらえます。
だんだん前向きな気持ちが増していきますよ。
ちなみに私は回復期の後期辺りで、もとの趣味にも取り組めるようになっていました。

(2)支えがほしいときは・・・
ウツになると塞ぎ込んでしまいがちです。
そんなときは家族を頼ってみましょう。
ご家族と一緒に住んでいる方は、一緒にテレビを見たり、何気なく会話したりということがよい療養になると思います。
ご家族と離れて住んでいる方は、電話をしてみたり、休憩の気持ちで長期帰省をしてみるのもよいです。
きっとそれまでのストレスから解放されると思います。
ストレスサインがいつの間にか消えた、といった体験もあるかもしれません。
その後に調子が悪くなったときの対処法として有効ですので、
そういった体験はぜひ記録しておきましょう。

(3)悩みがあるときは・・・
回復期とはいっても、調子がよいとき・悪いときと、波があるものです。
波の振幅は回復するにつれて小さくなる傾向にありますが、
調子が悪いときは、また調子を崩してしまった、復帰が遠のいてしまうと悩んでしまうかもしれませんね。
そういうときは親しい人を頼ってみましょう。
上記のようにご家族に頼るのも有効ですし、その他ご友人でもOKです。
心の内をお話できる親しい人に、様々な不安やイライラなど、話すことで気分が晴れるものです。
悩みを言葉にして聞いてもらいましょう。
そうすることで気持ちが整理され、自分で悩みを解決できたり、相手からよいアドバイスをもらえたりと、悩みから解放されます。

(4)眠れないときは・・・
ウツと睡眠障害を併発する人は多いようです。私もそうでした。
まずは病院に相談して、眠剤を処方してもらいましょう。
寝付きが悪い場合、寝てもすぐに起きてしまう場合など
症状にあった薬を処方していただけます。
症状の軽い方はエアコンや寝具を工夫するのもひとつの手。
快適な睡眠はストレス解消のひとつとも言われますので、
睡眠を快適にすることはウツの治療にも大変有効です。

◆イノフジさんのウツ回復期体験談⑤

私の場合、回復期はよく覚えていないことも多いです。
特に時間感覚がめちゃくちゃで、こういうことしたよな、と覚えていることでも
どれが新しいできごとなのかわからなくなってしまいました。
ですので、回復期の体験談としては、時系列でなくカテゴリ別に紹介できればと思います。

今回は支援施設の活用について。
ウツは脳の病気なので、精神科・心療内科での治療は必須です。
ですが、それ以外に、支援施設を利用するのも重要です。

服薬や休養で症状が回復に向かうと、私はひとつの壁にぶつかりました。
『どうなれば復帰できるの?』
という壁です。
薬があれば眠れるし、友人とも遊べるようになってきた。でも波の底に落ちることもまだまだある。。。
と自分の状態のよいところも悪いところも出てくる時期ですので
このまま休養するだけでよいのかなと、なかなか判断ができずにいました。

そんなとき、会社の人事の方から、支援施設のことを聞きました。
リワーク支援をやっている施設があるとのことでした。
リワークとは復職プログラムです。
精神科や心療内科がやっているものもあるし、
障害者職業センターという支援機構がやっているのもあります。
私の場合は、後者の支援機構に興味を持ち、面接に行ってみました。
そこでは障害者職業カウンセラーと呼ばれる方とお話をすることができました。
面談の中では、『どうなれば復帰できるの?』という悩みについて熱心に聞いていただき、
アドバイスをいただくことができました。
アドバイスの内容はこうです。
・波があるのは当然のこと。
・まずは毎日のリズムを整えることをがんばろう。
・例えば図書館に決まった時間に行き、決まった時間だけ居てみるのもよい。
・通院している病院の支援プログラムも受けてみては。
・それが続くようになったら、障害者職業センターの支援プログラムにも参加できる。
というようなものでした。
このセンターでの支援プログラムは最後の仕上げというような位置づけとのことで、
まずはその数ヶ月の生活に耐え、会社への復帰に繋げられる準備をすることが必要とのことだったのです。

それからは図書館に通い、病院の支援プログラムも興味のあるものを選んで受けるようになりました。
波の底がやってきて、一度は挫折したものの、
二度目のトライで生活をだいぶ整えることができたのです。
その後は、障害者職業センターの支援プログラムを受けるのですが、そこでの話はまた今度にします。

こういった施設の活用は、とても大事なことです。
病院では薬による治療が主ですが、施設においては、ストレス等に対処する知識やスキルを身につけることが主です。
だんだんと施設に通う時間を延ばし、模擬会社生活のようなことも体験できます。
お近くにこういった施設があると思いますので、時期が来たらぜひ利用しましょう。

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